ぶっちゃけ、季節と天気と、それに合わせた服装・飲み物を確保すれば低山には言うほどの危険はありません。「ある」って言ってしまうと誰も山に行かなくなるよね。。。
・・・そうは言っても、まったく何も考えないというのはちょっと違う。赤信号で道を渡らないとか泥酔するまで酒飲まないとかと同じレベルで、最低限のリスクマネジメントはしておくべき。ようするに「コレぐらい知っとけ」という話。
いろいろありますが、このエントリではとりま、「生き物」について。虫も含みます。
・・・日本の山で、というか野生の動物は、なんであれリスクがあります。万一、触れる距離にいたとしても触らない、のは大前提です。
その上で、「危険生物」というと・・・そんなにいませんが。
ツキノワグマ |
日本では北海道にヒグマがいる程度で、本州には基本ツキノワしかいません。(比較的小柄なクマ)まぁ、小柄といえどもフツーの人間が勝てるような相手ではないので「出会わない」のが一番。
基本臆病な生き物なので、クマよけの鈴とかラジオとかで自分の存在をアピールするのがスタンダートな対処方法です。
万一出会ってしまったら、挑発したり脅したりするような事はせず、目線を保ちつつ(目を合わせてはいけない)、ゆっくり「後退り」して距離を取るのがよいと言われています。
荷物を置きつつ距離を取るとよい、ともいいますね。
シーズン的には冬眠前の10~11月が一番危ない(よく移動しているので鉢合うリスクが増す)、と言われてます。まぁ、登山者の多い有名所の山の登山道にはそうそう出てこないので、そこまで心配する必要はありません。ありませんが、毎年「クマに襲われ~」ってニュースがあるのも事実なんで、クマよけ鈴ぐらいは装備しておきましょう。
あと、春先は出産シーズンなんですが、子グマ。万が一見かけたら、100%近くに母熊いるので周囲を警戒しつつ、とっとと退散しましょう。。
クマに関するリスクや対処方法は、コチラに詳しい記事が載ってます。
あと、類似で危なのがイノシシ。こいつも「出会わない」のが一番。クマよけ鈴で基本おっけーです。
スズメバチ |
スズメバチに限らず「ハチ」は全般的に危ないのですけど、スズメバチは「攻撃的」で「獰猛」なので、特に危ないという事ですね。
オオスズメバチ、キイロスズメバチと種類はいろいろですが、基本的な生体は同じです。
ハチは、主に「黒」系の色に対して攻撃してきますので、明るい系の衣服や帽子を見に付けておくと気持ちマシです。
山の中では、木の上やら下やら、さまざまな場所に巣を作るので、簡単に見分ける方法というのはありません。7~10月が巣が拡大してきて、兵隊の数も増えているので危険な時期、だそうです。
注意する・・・のも難しいですが、羽音が聞こえたら周囲を観察し、距離を取るというのが最も妥当な対処方法だと思います。
万一刺されたら・・・最も怖いのはアナフィラキシーショック。薬があればいいですけど、山の中では持ってないでしょうし。水でできるだけ冷やす、くらいしか方法がありません。
ちゃっちゃと下山して病院へ、呼べるモンなら救急に連絡を。ぐらいしか対処方法がありません。。
対処方法とか、一応書いてあるページはコチラとか。
マムシ |
草むら、木、岩のスキマなど思わぬところにいて、気付かずに近づいてガブッ、というのがパターンです。
特に草むらというか、足が隠れるほどの草が生えている所を歩くときは、ストックや杖などでバサバサやって確認しながら進みましょう。
万が一噛まれてしまったら・・・傷の周りを圧迫して、血を絞り出すようにして、水で洗う・・・ぐらいです。傷口から心臓に近い場所で縛って血の巡りを遅らせる、という対処方法は今では推奨されていません。
マムシの毒はそれほど即効性があるワケではないらしいですが、激しい運動は避け、極力早く病院へ。
詳しくはコチラのサイトとかで。
マダニ |
あと、病原菌(ウイルス)を持ってる場合もあるので、病院受診しておく方がよろしいです。
対処方法はイロイロありますが、
1)夏でも長袖・長ズボン。肌の露出をできるだけ減らす
2)虫除けスプレー。DEET(ディート)という成分がよいそうです。2時間くらいで時間切れ。
3)草木への接触をなるべく避ける。地べたに座らない。敷物用意しておく。ヤブこぎしない。
まぁ、ここら辺です。
詳しくはコチラ(グロ注意)
他にもヒルとかいますが、危険性もリスクもだいぶ落ちます。
ヒルに噛まれたら、勝手に落ちるの待つか、ライターで炙ってやるとよいそうです。素手で外しちゃダメ。
さてまぁ、危険な生物といったらこれぐらいです。結構脅し気味に書きましたが、私は山中でクマやイノシシにあったことはもちろん、気配を感じた(痕跡を見た)ことはないですし、スズメバチにあったこともない(街中の方が見かけたことある)ですし、マムシは一回だけ沢で見た程度、そげにヤブに入ったりしないのでダニに噛まれたこともありません。
対策しとけば、過剰な心配は無用です。
確率でいったら、たぶん交通事故にあう可能性の方が高いです。
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